Thursday, May 22, 2014

禅修業

嵯峨の竹林
それぞれいろいろな思いがあって、泊り込みで修行してみようと決意するのでしょう。この小さな禅寺には、ほんとにいろんな方がいらしてました。長い人は何ヶ月も。時間をやりくりして来た人は2泊から3泊。土日一泊のコースも月一であるそうです。

洗面道具とタオル、地味な色の作務衣(あるいはそれに代わるジャージなど)があれば、あとは物はいらないですね。化粧や派手な服は禁止です。朝は早いですが、夜も早いので睡眠時間は普段よりたっぷりあるくらいです。いつも素足で靴下は要らず、つっかけサンダルがあれば充分。何にも持たずに来れます。

畑での作務などのためには、必要な道具や長靴の用意があります。作務は午前中に集中してやるのですが、間に水分補給などのための休憩があって、この時間にはみんなで和気藹々話ができて楽しい。

厳しいのは座禅の時と、お食事の時の作法かな。ややこしいので戸惑いますが、早く慣れないと食べそびれます。朝と夜は黙っていただきます。お昼だけは例外にしてくださっているので、お昼ご飯の時はおしゃべりしながら楽しく普通にいただけます。

このお寺様のお食事はたいそうおいしかったです。精進料理なのですが、おいしい家庭の野菜料理の味です。ほうれん草の胡麻和えとか、野菜の和え物、煮浸し、お豆腐など、すごくおいしいです。三食きちんと食べるので、健康的かも。おやつも出るし、ひもじい時全然なかったです。

スケジュールがタイトに決まっているので、きちんと集中してやらないといけません。でも、追われる感じは全く無くて、その時々にやるべきことを一生懸命やってると、次々終わっていきます。後先のことに捕らわれず、「今」に集中してればいいわけです。

余計なことを一切考えず、心配や不安から遠く離れて、ピュアで濃い一瞬一瞬を過ごしていきます。普段、どれだけ無駄な妄想にとらわれていたかと、改めて感じ入る次第。雑事をはなれ、あれこれ身の回りのことを考えなくてもいいので、心がとても休まります。
とても贅沢な時間でした。

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